私の転職履歴　31　2024/4/19

私の転職先の会社を決める基準は、遣り甲斐、活躍の場でした。プロ野球選手の移籍に例えれば出場機会を求めるといったところでした。優勝できるチーム、高待遇という点はあまり考えていませんでした。しかし、その結果として何度も転職しなければなりませんでした。結果的には、転職できたからよかったものの、下手したらそのまま無職ということになりかねませんでした。しかし、絶対に大丈夫などという企業はないわけです。どんなに大船のように安定しているように見えてもいつどこで座礁するかもしれません。そうであれば、揺れが大きく不安定な船で思い切り動いた方が面白いし、目標を達成したときの喜びは大きいのではないかと思っていました。
転職後、3か月ほどで赴任のための準備が整い久しぶりの海外赴任となりました。現地工場での勤務でした。個人的な生活は特に支障なく、それなりに楽しめましたが、業務の方というと正に荒波に翻弄されている状況でした。大波をかぶる、方向が分からない、暗闇の中、時化の海を航海するという状態でした。そのうち、体調も思わしくなくなり、これ以上続けると心身が持たないなという感覚でした。体を壊しては元も子もありません。乗っていた船は、一従業員の守備範囲をとっくに超えたマネジメントレベルとなったので、私は下船することを決断しました。今までの退職と今回の大きな違いは、転職先が決まらないうちの退職ということです。下船はしたものの、宿もなく食べる場所もないような荒涼とした街にさまよい出るような感じでした。50代半ばのおじさんが当てもなくうろつくことになりました。
さあ、どうするか・・・。