私の転職履歴1

2000年1月、当時勤めていた会社の終了が明らかになった。業績不振とか、赤字継続とか、資金繰りの行き詰まりとかではない。ではなぜ？ある契約の期間延長が出来なくなったのである。その会社は中東に地下資源の鉱業権を取得し主に原油の開発生産を事業の核としていた。採掘権が2000年に終了することはわかっていたので、その数年前から継続交渉が行われていた。私は、多少の条件変更があっても継続できるだろうと楽観的に考えていた。ところが、交渉の中身、流れの詳細は知らないが、前年の11月ぐらいからこれはやばいぞという雰囲気が漏れ始めていた。それでも、土壇場までまあ大丈夫だろうと思っていたのだから、おめでたいものである。

で、鉱業権の延長更新はダメになったという社内の公式発表を聞いて、子供3人と妻との生活はどうなるか、部下の転職先、進路をどうするかという2つが頭に浮かんできたが、すぐに何かの行動に移したわけではない。明日から突然終わるわけではなく、残務整理等のため半年ぐらいの時間があり急ぐことはないということで転職先はゆっくりでいいやと考えていた。当時、私は社歴22年10か月で46歳、部下6名の課長職であった。立派な中高年であり、おじさんの部類に入るのだが特に心配もせずに目の前の残務整理に集中していた。さあ、どうなるか？！転職のノウハウもなく世間の荒波に向かわなければならないのに。

今日は、ここまで。続きます。